秋の扉
2013年 09月 10日
母の遺影写真を、仏壇の上のなげしにあげた。父の遺影の隣に並べて。
もうじき母の三回忌だから。
夫の遺影を横にずらし・・・
三人の傾斜が、なかなか合わずに苦労。脚立を登ったり降りたり。脚立を登るのは怖い。
作業をしながら考えた。
いずれの日にか、この写真も処分しなくてはならないだろうな、と。
数日前に、父母の遺した写真の数々を、半分ほど処分した。胸が痛んだが、2つの衣装ケースに満杯あったのだ。どこかに行った思い出は、その当事者が見てこそ思い出として価値がある。
この3人の遺影も私や妹がいなくなったら、誰が誰なのか知る人はごくわずかになる。
そういうものだ。時が流れていくというのは。
外は日差しが強くなり、晴れ渡った空を飛行機雲が横切っていった。
(ちょっと、そこの電線、どいてくれないかなぁ)

by hatibee8
| 2013-09-10 00:18
| 日常生活